人間を含めて高等動物は、皮膚の修復のために疲痕組織という特別な組織を作り出しました。
そしてそれがいつまでも傷痕として残るわけです。
しかし下等動物では、再生といって元通りの組織で置き換えられ、傷痕を残しません。
・・・それだけでなく、トカゲなどは尾をちょん切られても元通りに再生します。
「個体発生は系統発生を繰り返す」といいます。
それなら高等動物といえども、発生の過程では、形態のみならず治癒のメカニズムについても、ある程度の類似性があっていいのではないかと考えられますよね。
つまり人間でも胎生期のある時期までは、痕痕組織という高度に分化した組織による修復ではなくて・・・
トカゲと同じ再生というプリミティブなプロセスが起こっているのではないかと期待されます。
人間を使ってその実験をするわけにはいかないので、動物でこれを試みたのが胎児外科という新しい分野です。
ちなみに永久脱毛 されたはずの毛が再生するということはほとんどないので安心してください。