住宅、車、衣服などにも中流の上らしいものがなくてはならないものですが、背伸びをして中流意識を持とうとしても全部にゆきわたろうとすることは不可能です。
それで部分的に中流以上の持ちもの、買いもの、エステで永久脱毛 ・・・
それも、外にみえるようなものに力を入れざるをえなくなるのです。
この心理を、資生堂はみごとにつかみ、最大に利用したのですね。
大衆の買いものは毎年のように高級化して、数年前にはサラリーマンの持つ万年筆は1000円が標準でしたが、いまでは年々平均150円ずつ高級化して、2000円、2500円くらいが標準型になっています。
サラリーマンの3種の神器も、最初はパーカー、ロンンン、オメガでしたが、ついでモンブラン、ダンヒル、バティック、フィリップなどと、いちだんと高級化してきたのです。
若いサラリーマンなど月賦でダンヒルを買うなどという風景はめずらしくありません。
婦人雑誌なども実用的なものもありますが、一方で実用性から離れてしまった婦人雑誌もふえています。
ゴージャスでエレガントなグラビア・・・
そのぜいたくさは、サラリーマンの家庭婦人などには高嶺の花のような高級生活の夢がいっぱいです。
女性たちは毎月さきを争うようにそのような雑誌を買います。
彼女らのゆめをそのなかで満たしてくれるからです。